ごあいさつ:合気道【誠心館】








意識の檻から自分自身を解き放ち、「できる」に変える


武道と言うと護身術と思われる方も大変多くいらっしゃると思います。では私たちは一体何から身を守ればいいのでしょうか。それは『ありとあらゆる危険から』です。では、そのすべてに対応した訓練ができるでしょうか。それが出来れば理想的かもしれませんが、想定されるケースがあまりにも多く現実的ではありません。
私たちは自分の身に降りかかる災難について、意外とその原因を外部に求めてしまいがちです。しかし、それらに捉われ始めるときりがなくなってしまいます。重要なのはバランスです。
外的要因の前に自己の内面に目を向ければ、確実に護身に対しても良い効果が上がる体の操作方法が古来から伝わる日本の武道にはあります。そしてそれを知ることはとても充実したことです。例えばあなたはハイハイをしていたころから、初めて立った時のことを覚えていますか。また、自転車に初めて乗れるようになった時の感覚はどうでしょう。自分の体が自分の思い通りに動くと思い、意識せずに日々の生活を送るようになった頃から、あなたの体は構造上可能で、理にかなった動きができるにもかかわらず、あなたの意識以上の動きをしなくなってしまいました。実の所あなたの体は、知らず知らずの内に自身の意識が作った檻に閉じ込められているのです。あなたの体を意識の檻から解き放つ方法。それはあなたの意識を解き放つことにほかなりません。
そのカギは理路整然とした型の中にあります。型は自然の法則を体で具現化することです。自己の体を媒介にし、型を通して自然の法則を体現する。そして自らが大自然の一部であることを認識する壮大な営みが稽古となります。


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館長:笠原大旺

大学時代、実力派師範の下で合氣道を始める。卒業を機に内弟子となり稽古を重ねるとともに、道場約20か所で合氣道を指導する。子供から年配の方まで幅広く指導。その後、より多くの方に合気道を伝えるため拠点を東京に移し、合氣道教室【誠心館】を開設。